

12月8〜10日の2泊3日で、
長野県小谷村にある、真木共働学舎を訪ねてきました。
ここは、長野県の北部。
白馬のスキー場の近くです。
かつては、12軒の家があり、
そして、自然環境を守る視点から、
12軒以上は増やさない、というルールを守りながら、
多いときには100人以上が生活していたこともあるという真木集落。
そこへ行くには、徒歩しか手段がありません。
車道はなく、約4キロの急な山道を登らないといけない。
それでも、今から40年近く前まで、
ここに分校もあり、ちゃんと人が生活していたんだそうです!
ところが、分校が廃校になったあたりから、
全員が村を降り、1970年代に、いったん廃村になったそうです。
その頃に、
1973年に設立されて、ふもとで生活していた共働学舎から、
10人ほどの人たちが真木へ上がってきて、生活をはじめたそうです。
もちろん、今も車は入りません。
自給自足しながら、10数人ほどの人たちが、共同生活をしています。
障がいを持った方や、
一般社会といわれるところではなじめなかった方たちが
一緒にいるのですが、
誰がどんな事情があるのか、本人が言わない限り、全くわかりません。
だけど、この場所が特殊なんじゃなくて、
ここが人間本来の姿なのかもしれないよな〜、と、そんなことを思いました。
ここで30年以上暮らしている人たちもいれば、
「田舎で働き隊」で短期滞在の若い子たちもいて・・・
なんともいい感じの雰囲気を醸し出していました。
事情は違っても、みんな、ここの暮らしを選んで来ている、
という点で、共通しているようです。
車が入らない・・・でも、その不便さが、
むしろ、ここの良さだというのを、感じました。
そして、国際ワークキャンプや、子どもたちの合宿、学生の実習など、
交流の受け入れも、積極的にしているそうです。
自給自足・・・ではなくて、「自労自活」だと代表の方は言っていました。
みんなが、必要なだけ働いて、暮らしている、そんな場所。
ふもとに用事があるときは、みんな、荷物を背負って、山道を行き来します。
郵便も新聞も、取りに下りる。
買い物も、週に1回の生協の日に取りに行き、
背負って山を登ってくるそうです。
ごみは、背負って降りる。
かやぶき屋根で、今も吹き替えながら使っているのですが、
そのかやも、真木だけでは足りないので、
ふもとの茅場に取りに下りて、背負って上がるそうです。
(ほんとに、おじいさんは柴刈り・・・の世界ですね)




3日目、山を降りる朝は、雪が20センチほど積もっていました。
誰も踏んでいない新雪の道を降りていくのは、
気持ちがよかったです☆

ラベル:旅行