『ここ〜食卓から始まる生教育』
「性を大切にしようと思えば、生が大切になります。
性教育は生教育です。
生を大切にすれば食が大切になります。
生きることは食べること、食べることは生きることです。
「性」と「生」と「食」はつながっていたのです。」
この本の著者は、福岡県在住の、
助産師の内田美智子さんと、大学の農学部教員の佐藤剛史さん。
助産師として、生と死を見つめ、性教育に携わってきた内田さんは、
食卓の力、食べることの大切さを訴えていかなければ、と、
あちこち講演してまわっているそうです。
子どもは、いつか親の手を離れて、
一人で生きていかなければならない。
では、子どもたちの生きる力を育てるのは、何だろうか?
何を食べ、どう食べるか、一緒に食べる人はいるか、
食事の時間が楽しいか・・・
といった経験の積み重ねが、いかに大きいか、
家事をする力を身につけることが、いかに大きいか、
ということを、内田さんは指摘します。
「食べること」は、単に栄養を与えるだけではなく、
あなたは大切なんだよ、という愛を伝える手段でもあること。
そうやって大切にされた子どもは、自分を大切にできること。
十分に愛された子どもは、素敵な大人になれること。
子どもは「育てられたように育つ」ということ。
この本を読んでいて、毎日の「食」の積み重ねって、
すごいことなんだなあ、と思いました。
そういえば、私自身、家事なんてしなくてもいいもの、
とインプットされて育てられたような気がします。
家事なんて、つまらないもの、時間の無駄・・・
そう思っていた時期が長くありました。
それが、ある時期から、
自分が身につけてないものがたくさんあることに気づき、
親から教えられてないなら、他の人からでもいいので、
何とかして学びたい、という気持ちが、だんだん強くなってきました。
生きる力が身についてないことで自信を持てない自分がいて、
それができるようになれば自分に自信を持てる、
ということに気づいたからです。
だから、今、こんな活動してるのかもしれないですね。
今の自分、まだまだ十分じゃないかもしれないけど、
手をかけるべきところに手をかけることを、
省かないようにしていきたいなあ、と思いました。
毎日の子どものご飯、ちゃんと作ろう、って思いました。
